10/13/2012

Electricity


自由になるための手段、それはあなたの心に潜むほんの少しの猜疑心。いつからそこにいるのか、誰に向かって口ずさむのか、しかし気分はエレクトリックブルー。

           

8/29/2012

In The Midnight Hour



そこには音もなく、絵もなく、ただ時間だけが存在する。それは静かに、誰にも見られる事なく、けれども確かにそこに存在する。


7/04/2012

Was A Sunny Day



ここいらでホッとひと息。そんなに急いで何処へ行く。そんなに焦って何が出来る。その答えは決して風になんか吹かれちゃいない。だからシャツを脱ぎ捨て開放する…自らの心を。


6/17/2012

La Isla Bonita



島のそよ風、日は高く昇り目に突き刺さる。砂漠のような目をした少女が笑う。かすかに聴こえる知っている歌が空気をかき混ぜる。傍らには誰よりも愛しい人。そしてこの日が永遠に続くようにとわたしは祈った。



5/16/2012

Please Mr.Postman


その便りに込められた想いのすべてを受け止める。遥か500マイル先から届けられた息吹。まだ終わっていないはず。いや、むしろまだ何も始まっていないのだ。

4/29/2012

Time After Time


どうでもいいような事が気になり、口も利きたくない人が側にいる。そして喉と心の乾き具合は等しいようだ。色んな想いとたったひとつの言葉。わたしは引き戻され、秒針は巻き戻される。


3/20/2012

Irresistiblement


子供の頃、フランス映画の「ファントマ」シリーズにハマった。テレビの洋画劇場で胸躍らせて観たものだ。天才コメディアン、ルイ・ド・フュネスと往年の二枚目、ジャン・マレーの掛け合い。そして紅一点のミレーヌ・ド・モンジョに憧れたなあ。あの牧歌的な冒険活劇に想いを馳せながら、深夜にサントラCDを聴く。

2/23/2012

Do You Wanna Dance


赤い衝撃が走る。心躍るダンサブルなナンバーはブームボールから。回転する文字の残像に浮かぶのは自らの心模様。何に怯えているのか、誰に怒りを覚えるのか。その答えは次の曲になっても朧げのまま。

2/05/2012

First Cut Is The Deepest


真冬の夕暮れ時。中途半端な時間に心身を癒すのは、沁みるような一杯のドリンクと耳障りのいい音。洗練されたクラシックの旋律でもないし、スウィンギング・ジャズには早過ぎる気分だ。どこからともなく聴こえるあのバラード。たまにはチープな感傷に触れてみるのもいい。


2/01/2012

‪It Never Rains In Southern California‬


止まない雨はないし、明けない夜もない。それまでの憂鬱が空に消えて行く。そこに何を見るか、既に答えは決まっている。見えない明日を手探るより、思い通りの未来を描いてみる。きっと、心は晴れるから。

1/17/2012

Mother's Little Helper


本日の一皿。どんなメニューが登場するのか、果たしてどんな匂いを漂わせるのか、そしてどんな味覚を堪能させるのか…想像するだけで何だか幸せな気分になれる。それを心置きなく楽しめるのは、万全の体調であってこそ。それは供し手にも言えるのだが、一流とそうでないもののパフォーマンスの違いはその辺りか。

1/15/2012

Out Of Time


すでに手遅れだとわかっていてもそうせずにはいられない。たぶん手遅れだと知っていてもきっとこうしたことだろう。しかしそれは自分を軽蔑して自分を追い込むことに他ならない。どんな言い訳や屁理屈をもってしてもやはり結果は同じこと。今さらだけど気づいてほんとによかったね。

1/12/2012

As Tears Go By


そこに存在すべきものが突然喪われた時。そこへ向けられる視線の先に何も見当たらなくなった時。そこに感じることの出来た温もりがやがて冷たくなった時。限りない孤独と後悔に襲われるが、まだ真実の哀しみには気づいていない。ucha:2010-2012.1.8


1/08/2012

‪Born To Be Wild‬


着古した革ベスト。フランスの戦闘機乗りが愛用した着丈の短い奴。“ken Claude Paris”のネームラベルが貼ってある。そんなレジェンドに憧れつつ、気づけば二十数年も世話になっている。笑ってしまいそうだが、いまでもこいつを着ると気分は撃墜王だ。

1/07/2012

To Know Her Is To Love Her


都会のオアシス。そういう場所があるなら、いや、誰にでも一つや二つあるかも知れない。古びた映画館、誰もいないスタジアム、静寂に包まれた図書館、いやいや騒音と人いきれの競馬場、活気溢れる問屋街、そしてこの上なく美味い酒を提供してくれるいつものあの店。そんなロケーションでの出会いに時めく。人は何度でも。

1/06/2012

Time Is On My Side


休日の朝、歯磨きの匂いが残ったまま熱いコーヒーを口に含む。あえて言うなら爽やかな倦怠感。この矛盾したニュアンスがしっくり来る。時は金なれど、あくせく生き急ぐのはもう止めにした。「To young to die, to fast to live」こんなフレーズに憧れてたあの頃が懐かしい。

1/05/2012

La Vie en Rose


ディートリッヒ、ガルボ、そしてルイーズ・ブルックス。そんな銀幕のDivaたちの幻影はブラウン管に映し出された深夜映画から。まるで麻薬のように心奪われたものだ。そして数千回になるであろう場末の劇場のリバイバル上映。いまやみんな失われてしまった。

1/04/2012

With a Little Help From My Friends


有り合わせの材料でそそくさと作った遅い晩飯。というより夜食だ。パスタを茹でてる最中にBADタイミングな着信。おかげでアルデンテはしくじった模様。パサパサ野菜に水を与え、固くなり過ぎたチーズを削る。一切れのパンはバーゲン価格のボルドーで流し込む。さっきのコールは聞き流したきり。まして気にするほどの相手でもなし。

1/03/2012

Paint it Black


いつも通るせまい歩道沿いのブロック塀。その影は昼夜を通してそこに存在する。ある時は暗闇に紛れ、またある時は日にさらされて。誰かが消し忘れた影だった。そして誰かに消された後も、それは静かにやって来る。

1/02/2012

She's A Rainbow


三年ほど前に「大江戸骨董市」で知り合った帰国子女のお婆さん。かつての美貌の面影と柔らかい物腰で長いアメリカ生活のエピソードを語ってくれた。驚かされたのがハーレーに乗っていたという話。「ハーレーデーヴィソン」と発音するのがイカすらしい。売り物の写真集を取り出して彼女の若かりし日の武勇伝が披露された。その店先で撮ったこのトゥーフェイス。どことなく店主に似ていなくもない。

1/01/2012

Let's Spend the Night Together


猛スピードで追いつ追われつのカーアクション、一歩間違えれば死と隣り合わせのまさにデス・ゲーム。舞台はなんと万里の長城の上をぶっちぎるという超絶ロケーション。そんなスリリングなシーンの連続で息をもつかせぬ展開に酔い知れる。いつしかそのハンドルを握る男の顔が見慣れたわたしのそれになっている。まだまだ目覚める訳にはいかないな。